楽しみ
楽しみごとが増えれば増えるほど
怖いっていう感情が心から顔を出す
ワクワクが増えれば増えるほど
孤独感に苛まれる
いつか何かが
この楽しみを覆して
いつか何かが
このワクワクは私だけだと現実を突きつける
きっとそんな未来が見えるんだ
いつか何か
いつかどこか
全てが不安定で不透明な
何もわからないからもっともっと怖いんだ
日々
彼といる“日”は楽しい
世界は華やいで、きっと誰がみても幸せそうな表情の私がそこにいる
けれど
彼といる“日々”は少し忙しい
忙しい感情の8割は悲しいという感情の支配下だ
胃がキリキリと痛むように、心が握り潰されるように、世界は白黒で、昨日までの華やいでた世界も全て嘘だと嘲笑われているかのようだ
けれど彼のことを考えている時間は、幸せな時間だし、幸せな時間にいるとき彼を考えてしまう
誕生日プレゼントに何をあげようかなぁとか、まだまだ先なのに考えたり
今度はここに一緒に行きたいなぁとか、
こういうのは彼は好きだろうなぁとか、
今度はこんな感じのお洋服にしようかなぁとか、
お化粧は薄めが好きかなぁとか、
ダイエットして可愛くなったねって言われたいなぁとか、
とか、とか、とか、
彼のことばっかり考えてるの
だからこそ、日々の感情は忙しいんだ
彼といる日は、幸せの一人勝ちなのになぁ
ジャスミンティー
そこまで特別に好きだった訳じゃない
気がついたら私の大好き飲み物になった
いつもコンビニで飲み物を買う時に彼が必ず選ぶから
しかもからなず特茶のね
なんだかんだで体型気にしてるんだなぁなんて心の中で微笑んでしまうんだけど
そんなところを見てたら私も気がつけばいつもジャスミンティーを飲むようになってた
本当は緑茶が好きで、今までジャスミンティーなんてあんまり飲まなかったのに
コンビニに入ったら一番最初に探す飲み物になっちゃったよ
吸ってるタバコはメビウスなんだ〜なんて、タバコも吸わないし、他のタバコの名前なんて一つも知らないのに覚えてしまう
タバコの匂いは大っ嫌いで喫煙者なんてこの世からいなくなってしまえとか思っていたのに、彼のタバコの匂いを嗅いだらひどく安心するし、タバコが苦手じゃなくなった
もちろんタバコを吸ってみたいなんて思ったこともないけれど、彼がタバコを吸う女は好きにならないなんて言ってたから死んでも絶対に吸ったりしないよ
彼が靴下のかかとにリボンがついてるのが大好きだと言ってたから、そんな靴下に似合うお洋服なんて持ってないのに買ってしまった
たぶんこの話全部したら
あほやなぁ
ってくしゃくしゃの笑顔で笑うだろう彼がすごく思い浮かんじゃうな
そんなことを考えながら今日も私は彼の夢を見て、彼に恋をして、彼に愛されるようにと願掛けするの
魔法使い
脳みそをすっからかんにして
何も考えないをしようとした時
一番はじめに思い浮かぶあなた
本当に申し訳ないけれど、家族友達をすっ飛ばして一番一番初めに出てくるのは彼だ
私のよくわからないゲームをずっと腕の中に私を閉じ込めたまま必死にしているあなた
無邪気になりながら、時々彼らしい暴言なんて吐きながら、
それを彼の腕の中でくすくす笑いながら見てるだけでどうしてこんなにも幸せなんだろう
ゲームのルールは一向にわからないし、正直言ってその画面だけ見ててもちんぷんかんで、YouTubeで見るゲーム実況なんてわけわかんないしか頭に浮かばないのに
すごく楽しそうな彼の表情だけで幸せだし
私の頭に顎を乗っけて、たまに焦る時に私の頭の下のあなたの腕にぎゅっと力が入ったりなんかして、その一つ一つがいちいち嬉しくて
馬鹿馬鹿しいくらいに幸せで幸せで
一ヶ月のうち半分以上はあなたに会いたくて辛くなるのに
たった数時間でこんなにも恋しくなってしまうなんて
どこの魔法使いがこんな技を教えてしまったのだろうか
私にもその魔法教えてくれないかしら
そんな素敵な魔法、私にも分けてくれないかな
そしたら彼にもきっとこの想いがわかってもらえるのになぁ
抜け道
例えばもし、中学生の頃に戻って、裏垢なるものを作ろうとしている私を諫めてたら
例えばもし、高校生の頃に戻って、新しくアカウントを作り直そうとすることを辞めさせたら
例えばもし、彼のツイートを始めた見た日に戻って、彼のアカウントをブロックさせたら
例えばもし、初めて彼と会うことが決まった日に戻って、他の予定でその日を埋めてしまったら
例えばもし、18歳になってずっと使ってなかった裏垢を興味本位で動かし直すことがなかったら
例えばもし、彼に初めて依頼した日に戻って依頼キャンセルにしていたら
こんなに彼への想いは募ってなかったのだろうか
彼に心乱されて、彼に狂うように恋をして、世界を恨むことはなかったのだろうか
今更昔を変えようなんてことが無理だと知っていて
私ができる唯一のことは今から未来を変えることだけで
いつかこの瞬間さえも
例えばもし
なんて言ってしまう日になってしまうのだろうか
でも、彼に会えてなきゃこんなにも大好きな人達に会うこともなくて、気持ち悪いとさえ思った自分を受け入れることもできなくて、居心地が良くって仕方がない居場所もなかったのかと思うと、もう本当によくわからない
例えばもし、
この先
彼が
私のことを
狂いおしいほどに
愛していると
そう言ったら
それほどに幸せな
例えばもし
は、ないんだろうな
無題
会いたくなった
無償に声が聞きたくなった
どうしたの?って優しい声で聞いて欲しかった
今、仕事中だわ
勝手に期待して、勝手に落ち込んで
馬鹿馬鹿しくって、惨めで、
あなたに愛されない自分に
ひどく腹が立った
来世こそは私に幸あれ